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北米 皆既日食ツアー

相変わらず投稿が滞りがちになっています。 今日は久しぶりにのんびりとした休日を自宅で過ごしています。 ・・・というのも、実は、4月6日(土)~1週間、アメリカ(テキサス)へ皆既日食を見に行ってきました。12日(金)に帰国し、成田で一泊して13日(土)に自宅へ戻りましたが、その足で星空クラブの観望会へ出かけましたので、久しぶりにのんびりできているというわけです。 さて、今回の皆既日食は私にとって人生初、渡米も初でした。 渡米前の現地WACO(ウェーコ)の天気予報は、雨や曇りや雷という最悪の予報で、皆既日食当日(現地8日)も、朝の時点では曇り後雷雨という厳しい予報の下、どんよりとした天気の中観測地へ出発しましたが、おかげ様で雲は断続的に流れてくる状況ながら、無事に食の始まりから終わりまですべて見ることができました。しかも、皆既直前には雲がなくなり皆既中に雲が邪魔することなく、素晴らしい光景を体感することができました。 まさしく「体感」と表現するのが適切な現象です。日食が進むにつれて徐々に薄暗くなり、涼しくなってきますが、皆既になる瞬間、ダイヤモンドリングが輝くと一気に暗くなります。望遠鏡にカメラを付けて撮影していましたが、皆既になる直前まで望遠鏡のレンズの前に付けていた太陽フィルターを外し、さらにシャッタースピードを一気に遅くしなければなりません。あらかじめシミュレーションはしておいたのですが、手間取って露出オーバー気味になってしまいました。カメラは1台だけでした(ほかにスマホでも撮影)ので、皆既前半までは静止画で撮影し、後半から皆既が終り再びダイヤモンドリングが見れるまでは動画に切り替えて撮影しました。 そして肝心なことは、カメラのモニターにかじりついたままにならず、自分の目で見ること。撮影に夢中になるとカメラのモニター越しに見るだけで皆既が終わってしまいます。今回は幸い4分30秒の皆既時間がありましたので、自分の目でも幻想的な光景を見ることができました。実は皆既になると昼間では見えない星が見えます。今回は明るく輝く金星、木星が見えましたが、双眼鏡を使えばさらに多くの星を見ることができたでしょう。 今回のツアーは定員30名満員で、キャンセル待ちが20人もいたそうです。

ツアーには天体教育の専門家である「あさだ考房」の浅田さんが同行してサポートしてくださいましたが、前日夜のレクチャーでは、皆既日食は人間も異常な状態になると教えてくれました。皆既日食では鳥が帰巣したり、動物が鳴いたりすると言われていますが、人間も感激のあまり叫んだり、意味もなく歩き回ったりするそうです。そのくらい特別な現象なんです。 今回のツアーの参加者のなかには、もう何回も皆既日食を見に行っているという人が何人もいましたが、一度見ると「皆既日食病」にかかって(病みつきになって)何度も見たくなるそうです。一方で、過去2回は天候が悪くて見られず、今回は3度目の正直にかけるという方や、ある時の皆既日食ではそれまで良く晴れていたのに皆既のタイミングだけ曇ってしまったという経験をされた方も。 今回、私は初めての参加で、しかも最悪の天気予報のところ、素晴らしい皆既日食を見られたことはとてもラッキーでした。今回のツアーに誘っていただいた本夛さんに大感謝です。 次回は、1年飛んで2026年8月にスペインで、その次は2027年8月にエジプトで見ることができます。さて、私は皆既日食病にかかったのでしょうか?


※今回の観測地は、WACO郊外にあるワイナリーでした。大勢の方が自由に入れる公園などだと、撮影中にカメラの前を横切る人がいたりしてうまく撮影できないことがあるので、一般の人が入れないワイナリーが選定されました。 写真は、無事に皆既日食が見られたことを祝して、赤ワインで乾杯!


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